drop

2016年1月26日 火曜日

表参道の美容院drop柴田。生活の中の人と物

寒い冬。
ぐっとイメージが高まると、本が恋しくなる方も多いのでは?
そんな時、良い一冊に出会う事が出来たらとてもいい気分ですよね。

drop店内の書籍から、今回は小説のお話。
スチュアート・ダイベック作の短編集、
「シカゴ育ち」↓



シカゴを舞台にした幾つかの物語集です。
風が吹く街、人や物や音がどこからかやって来てそして去っていく、、
叙情的なストーリータッチがほんとに素敵な一冊でした。

50年代ごろの街を設定にしていて、
ラジオとロックンロールがどこかしらで絶えず聞こえるような背景に、人と人,物と街が織り成す創造性豊かな情景は読む人に余韻を与えながら光るよう。

雪と人肌を感じる物語、、今ここにあるモノはどこかに消えていくのかと話の序盤から切なさを漂わせる物語、、絵画や土地といった物から想像を膨らませたような散文的な物語、、
いろいろ入っていましたが、最後の儚い恋の話を読み終わった時、ひとつのメロディーを聴き終わったみたいな感覚になりました。

良いですね
こういうの。

ってとても抽象的な感想ですが、笑
イメージが湧くモノはやっぱり良いモノだと改めて思った近頃でした。



投稿者 drop

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