私は現在、特別養護老人ホーム(以下、特養)の調理施設で店長兼栄養士として勤務しています。
基本的には特養を運営されているご契約先(クライアント様)の管理栄養士がいらっしゃるので、その方と協力しながら仕事を進めています。具体的には、献立作成や食材の発注、食事制限のある方の別メニューの作成、現場に入っての調理や盛り付け業務のサポートなど。
また、特養ということもあり、お出しした食事をしっかり食べていただけているかなど、召し上がる方の様子はできる限り拝見することも大切な仕事です。万一、十分に食事をとれていないようであれば、クライアント様の管理栄養士と食事内容を見直すための相談をするなど、常に健康面のケアをするように心がけています。
また、普段とは違うメニューや行事食の日には、すごく喜んでいただけたり、ご家族の方にも「今日はこんなに食べてくれた」と喜んでもらえます。この仕事の場合、料理はおいしさだけでなく、食事を召し上がる方のこともわかっていないと成果とやりがいにつながりません。レシピ通りに料理を作って終わりというだけではないところが、この仕事のやりがいだと感じています。
私が転職したのは、前職でお世話になった方からお声掛けをいただいたことがきっかけです。その方は、すでに西洋フード・コンパスグループに転職しており、「ここなら休みもしっかりとれるし、待遇が良く、人手で悩むこともないよ」という話を聞き、非常に興味を持ったことを覚えています。
前職でも私は有料老人ホームに勤務していたのですが、常にスタッフが足りず、シフトも回らない状態。休みも取れず、管理栄養士の資格勉強をする時間すら確保するのが難しい状況だったので、転職に迷いはありませんでしたね。
とくに、恵まれていたのが、新しい職場でも上司がしっかりと面倒を見てくれたこと。働きやすさという面でも、教育制度や充実したフォロー体制があるので助けられました。また転職したおかげで、長年の夢であった管理栄養士の資格も無事に取得することができました。私には病院で頑張りたいという夢があります。資格を取得して、その夢にまた一歩近づくことができたことが嬉しいですね。
当グループの魅力は、組織体制がしっかりしており、社員一人ひとりのモチベーションが高いことだと感じています。その一例が、会社主催のインストラクターによる1~2年目社員に向けた「栄養士会」。さらにそれに加えて、栄養士が情報交換をしたり、新しい調理方法の研究をする場として自主的に集まって「栄養士会」を開催していること。
これは、栄養士も勤続年数が5〜6年になると横のつながりをつくる機会があまりないために、自主的に企画している集まりです。
この会に参加することで、私もメニューの発想の幅が広がったり、お互いのメニュー提案を交換したり、原価率を下げる方法を学んだり、食材の仕入先の情報交換したりと、日常業務にすごく役立っています。困ったときには相談できる仲間がいるのは心強いし、安心感も大きいですね。こうした意欲の高い仲間と出会えたことも、西洋フード・コンパスグループのしっかりとした組織体制があるからだと感じています。